ミオサイの「トマトとパプリカ」「ビーツとトマト」ジュースにはおかざき農園のトマトを使っています。おかざき農園のトマトはただ甘いだけでなく、トマト本来の酸味をいかした甘みと酸味のバランスが絶妙。その味の秘訣はできるだけゆっくり健康的に育てることだそうです。岡崎さんにトマト作りのこだわりをお伺いしました。
ー農業をはじめたきっかけは何ですか?
20年前までメロン農家の2代目でした。その当時はバブル時代でメロンがとても売れたのですがが、バブルがはじけたのをきっかけに、その頃人気が出始めていたフルーツトマトの栽培に思い切って切り替えました。
ただ1年かけて準備をしたのですがうまく行かない。もともとメロン農家だったので、作物の水分をしぼって甘くするのは得意だったのですが、トマトは同じようにしてもうまく行きませんでした。その後試行錯誤を繰り返し、今年でトマト作りをはじめて19年目がたちました。
ートマトを栽培する上でのこだわりは何ですか?
一般的なトマトは受粉から60日程度で出荷していますが、おかざき農園のトマトは地元農家に昔から伝わる「100日トマト」という方法で出来る限りゆっくり、大事に育てています。ゆっくり育てることでトマトの木に無理な負荷がかからず、結果的にトマトに酸味と甘みが生まれます。
ー現在のトマトの味にたどり着くまでに苦労はありましたか?
おかざき農園のトマトは酸が強いのが特徴ですが、過去には酸っぱ過ぎて離れていったお客さんもいました。また酸っぱすぎるということで嫁さんともケンカになりました。そこで少し酸をおさえてみたのですが、そうすると甘いけど味にメリハリがない。やはり酸がないとうまみがなくなるということが分かりました。そして行き着いたのが甘みと酸味のバランスが良い現在のトマトです。
ートマトを育てる上でこれまで一番うれしかったことは何ですか?
やっぱり一番うれしいのは「おいしい」って言ってもらえることですね。トマトが嫌いな人にもおいしく食べてもらえた時は本当にうれしいです。量販店の従業員さんにもウチのトマトを好きになって、ファンになってもらえるようにしています。ファンになってもらえるとトマトを売ってもらえるんですよね。