ミオサイの「トマトとパプリカ」ジュースには南国スタイル社のパプリカを使っています。
日本で流通しているパプリカの9割は輸入品ですが、貴重な国産のパプリカの多くをつくる南国スタイル社では、なるべく農薬や化学肥料を使わず、最新の管理方法のハウスで、新鮮でおいしいパプリカを育てています。南国スタイル社専務の中村文隆さんにパプリカ作りのこだわりをお伺いしました。
ーパプリカを栽培する上でのこだわりは何ですか?
外国産のパプリカは完熟の50%程度で収穫をし、その後1週間から10日間かけて日本に輸入するため、甘味が不十分な物が多いのですが、南国スタイル社のパプリカは樹の状態、色付きの状態を見ながら、季節によって70~90%まで完熟させているので味や栄養価が外国産のものに比べると高いのが特徴です。
ー南国スタイル社のパプリカは他のパプリカと比べて何が違いますか?
高知県は日射量が全国トップクラスのため他の地域より抗酸化成分が高いパプリカを作りやすい環境にあります。ただパプリカが完熟するのと、色が赤くなるのとは別の作用で、日の光をたっぷり浴びることで、色の回りと登熟度(実が育つ度合い)が上がり、糖度も上がります。また南国スタイル社ではパプリカの栽培に電解水を使用しています。電解水を使うとパプリカの抗酸化成分やビタミン群が一般のパプリカよりも高くなる傾向があり、さらに収穫量も5~8%アップします。
ー南国スタイル社で採用している「天敵栽培」について教えてください。
「天敵栽培」とは害虫(アブラムシ、ハダニなど)をエサとする肉食性の虫(カメムシなど)をあえて取り入れて、殺虫剤の使用料を大幅に減らすことが出来る栽培方法です。南国スタイル社ではハウスに地元の虫を入れているため、その虫が外に出ても問題ありません。またヤシ殻を砕いたものを土として使用し、環境にやさしい栽培方法を用いています。
ー今後取り組んでいきたいことはありますか。
みなさんは「魚沼」と聞くと「コシヒカリ」とイメージすると思います。それと同じように「南国」と聞いたら「野菜」というイメージを持ってもらえるように、南国市が野菜の産地として知られるようにして行きたいです。パプリカがそのけん引役になってくれたら良いなと思っています。